AMORPHIS
 





2006.5.27
■AMORPHIS/Eclipse
ヴォーカルがPasi KoskinenからTomi Joutsenに交代して発売された通算7枚目のオリジナルアルバム。
初期はゆったりしとしていながらもメロディを大胆に導入したデス・メタルをしていたが(ゆえに、GOTHICやメロデスと扱われてたみたい…)、ヴォーカルがTomi KoivusaariからPasi Koskinenに交代して作られた「Tuonela」のアルバムから歌っている北欧神話への表現は変わらず音楽性がデスからメランコリックなヘヴィロック路線になった彼らだが「名作アルバム」はどの時代であってもクオリティの質を落とさずに発表してきてもおりました…。そして、この「Eclipse」で新ヴォーカルのTomi Joutsenの活躍のことを伝えねばなりません…。
彼はデス声も叙情的に歌う声も、どちらもとても魅力的に熱く惹き付けてくる巧みな表現力と歌の上手さを持ち合わせている存在であるのです!70年代風の印象的なフレーズと、ここ数作で印象付けていた独特で味のある北欧の民族的・民謡調の哀愁叙情味なメロディの導入が、彼の声の使い分けにより、どちらの路線も取り込み復活させたかのような…今までのAMORPHISが持ち合わせていた音を見事にミックスしているような…素晴らしいアルバムになっているのです!今までの路線を継承していながらも、初期の攻撃的な感覚も取り込んでいる…集大成的な「快心なアルバム」であり、過去に作られたデスであり北欧グルーヴ満載な美しい旋律と彼らしか出せないであろう心地よいメランコリックな独特メロディを融合させているバラエティに富んだアルバム…。
メランコリックな雰囲気も攻撃的な感じもバランスよく詰め込まれていながらも、癖になるような即効性のあるメロディを核に、アルバム全体の流れも自然と惹きこまれてしまう…ずっとこの世界で浸っていたいような…そう思わせてくれる「傑作なアルバム」でもあるのです!!!!それほど、Tomi Joutsenがこのバンドに与えた影響が絶大であり、このような化学反応的なマジックが発生したんだと思っています…。彼のエモーショナルな歌唱力と表現力、ディープに刺激してくる攻撃力が、ヘヴィなリフを大胆に使いながらも初期にも通じるアグレッシヴな要素を効果的にダイナミックに、オリエンタル風に…、このアルバム…最強です!!このまま彼らが築いてきた音の複合技をいい感じのバランスを持って表現していって欲しいですね…。それほど凄まじいエネルギーに満ちている作品です!!!
1曲目の「Two Moons」から、ヘヴィネス&オリエンタルさを醸しだしています…。
2曲目の「House Of Sleep」は、イントロのメロディからしてかなりヤバい!!!!そして聴こえてくるピアノの旋律、語りかけてくるかで表現豊かなVo…強烈なメランコリックなサビ爆発!!…ここまできたら感動すらしてしまいますね…そう感じたら曲の虜!!頭から離れるこのがないであろう麻薬的な癖になるメロディの繰り返しがGOTHIC感を強めながら印象強て…美しくも叙情的で物悲しげな雰囲気でもあるのです…。Keyソロもギターの音使いも…何もかもが素晴らしい味のある曲です!
3曲目はフォークっぽいイントロから一転してデスヴォイスを裂させてはサビになるとコーラス隊がいい味で響かせながらも儚くキャッチーな印象を与えてくれる「Leaves Scar」。
4曲目は今までのスタイルを継承している彼ららしい楽曲で高品質に仕上げてきている「Born To Fire」…魅力がある曲です。
5曲目は前半のピアノの音が導いてくる気だるくもまったりなパートと、徐々に力強くなっていき…後半になると、前半で披露していた同じフレーズをダイナミックに大胆に激しく劇的に疾走していく様子はドラマチックでもあり…と、劇的な展開をみせてくれる「Under a Soil and Black Stone」。
6曲目の「Perkele (The God Of Fire)」では、デスの持つ攻撃性とアグレッシヴさの爆発と、メランコリックな世界の融合、民謡調な印象的なメロディと、今の彼らの持つ要素が上手く表現されている佳曲であると思います…。
7曲目はイントロのKeyからして叙情的かつ切ないメロディで刺激してきます…所々でデス声で迫力ある部分を演出している、なかなかな聴かせどころを持つ「The Smoke」。
8曲目の「Same Flesh」は、GOTHIC特有の淡々としている雰囲気と、静かながらもジワジワ響かせてくるサビでの感情移入している熱いVoと、迫ってくるかのようなコーラスの掛け合いが心地よいメランコリックさを更に演出しているフックのある曲…曲の展開も音作りも泣き具合も…堪らなく良い感じです。
9曲目はフォーク風でノリノリな出だしから勢いをそのままにエモーショナルな歌唱を響かせて魅了してくる「Brother Moon」はお気に入りです!あまりにも深くて美しい世界に浸かってしまいますね…。ヘヴィに盛り上がる部分も、デス声や多彩に絡んでくるグルーヴ感や切り込んでくるメロディなどなど炸裂していて…素晴らしい出来です!
10曲目である「Empty Opening」は、また暗めな世界ながらも流れるような味とセンスで光り、儚くも美しい旋律にまた聴き入ってしまいますね…。感情を爆発させているサビでのVoもまた程好く心に響かせてくれています…。





2007.9.16
■AMORPHIS/Silent Waters
フィンランドが誇る、メランコリックなゴシックメタルのベテランバンド、AMORPHISの通算8枚目のアルバム「Silent Waters」、実に心地よいっすねぇ〜。
またしても、アルバムを通して聴ける素晴らしい内容、最高のアルバムに巡り会うことができましたですよ…♪よい感触が満載です!!(笑)。
傑作アルバムの登場です!! 何度も繰り返し聴いているけど、全部聴き終えてしまうのが、あっという間!気持ちいいまま、気が付いたら終わってしまってる…という感触♪いつまでもいつまでも、この音の世界に浸っていたい自分です♪50分あるんだけど、短いです(苦笑)。 もうね…感動すらする、いい楽曲が満載なのですよ…!これは堪らない…っ!!ホント、期待以上に素晴らしいアルバムを作り上げてきたものだと思いましたね…!!
1.Weaving The Incantation
いきなり叫び声が聞こえ出し、その叫びに魅了されてノックアウト!あとはそのまま音の世界に惹き込まれていき、心が漂ってしまいます…!!終盤の勢いに、感情が掻き毟られます。

2.A Servant
音が鳴った瞬間から、速攻性のある魅力が噴出していて、完全に虜になった楽曲!デス声の響きもかっこいい♪にしてもこの切なげでチャッチーで哀愁漂うメロディ…堪りませんっ!完璧な展開、欲しいと思っている音が次々と聴こえてきてます!実に心地よい…気持ちの良い楽曲です!!!もう最高〜〜〜!!!うぅ、泣けてくる…!!デス声の激情が爆発しているパートと、相反する哀愁を聴かせる普通声のドラマ性あるパートの魅力のバランスが見事に聴かせてくれてます!

3.Silent Waters
美しいピアノの音から始まるこの楽曲、強力な世界を作っています!!!どこまでも哀愁っを響かせてくれるギターの音…リズムに乗りながら語るように歌う感じ…。暗くも切ない…最高の楽曲です…。そして、サビでの爆発力!このうえない極上のエネルギーを受け、感情が刺激されてしまいます…!!!徐々に盛り上がっていく楽曲…。突き刺さるギターソロがまた、よいです♪そこから繋がるサビへの展開…ピアノが絡む音の空間…全てが、最高です!!!そして、ギターが奏でる弾きまくる終盤への流れが…堪らなく悶絶してしまいます!!

4.Towards And Against
リズミカルに聴かせる、ちょっとアップテンポ?な、トランス気味なでちょいダンサンブル??なこの楽曲は、個性が強いです!ダークな響きかつ緩急つける音の展開に魅了されつつ、なんだけど、大好きなんだな〜こういう楽曲、個人的に!ライヴの後半でやられると、思わず泣きそうになるかも…!!「あぁ〜、いい〜♪」と…。感情的に聴かせてくるこの盛り上がり方、心地よいです♪突き抜けていく感じが、また最高〜!

5.I Of Crimson Blood
暗く綺麗なピアノの音で始まり、ダークでドラマチックな展開と盛り上がりを持つ楽曲。何度も聴いていて、ハマっていった、心に響いてきた曲です。この暗く切ない音の中で、ギターソロやメロディが印象の残るよう綺麗に聴かせてきてて、そこに続くピアノの繰り返すフレーズがなんとも、安らぎ、次の展開に繋がっていく…。実に、感動的なドラマ性のある…涙なしでは聴くことができないほどに、ダークでありながら儚く美しい…激情型の、素晴らしい楽曲だと思います!!歌詞も頭に残るようで、刺激的です。

6.Her Alone
最初はそれほどでもない印象でしたが、聴き続ける度に、心に引っかかってきた楽曲。ゴシックらしい沈んで儚い、ダークで深いゴシック曲だと思います。メランコリック感がハンパなく、その繰り返し響かせる美しい音色に胸が締め付けられてしまいます…。暗く沈んだ繊細なフレーズ…漂うダークなメロディ…とっても、よいです!素晴らしいです!淡々と歌い上げる様子も楽曲にハマっている世界観があり、実に悲しい楽曲として聴かせてくれています。

7.Enigma
アコースティックギターで始まるこの楽曲。やがて、ピアノも絡みだす…。ここでのメロディは、どこか「らしさ」が感じられます。物語を語るように歌う感じは説得力があり、聴き入ってしまいます。コーラスといいドラマ性といい劇的で、どこか哀愁ある熱い音が感じられます…。感情移入したら、泣けてしまいそうな曲でもあるかな〜。心地よいメロディ…最高♪もぅ素晴らしいね!!どこかLED ZEPPELIN 4th的雰囲気。

8.Shaman
イントロで聴こえてくるアコーステックな音は、前の曲から引き継がれ、徐々にエレキな音へと移行していく…。この曲は、特に強力なエネルギーを感じます!!癖になる「らしさ」のある脳に残るメロディ…。涙を流してしまいそうな強力な哀愁と彼ら流の独特の「持ち味」が光っていると思います!極上な音をもつ楽曲…それしかいえないっす!最高の1曲ですよ…この曲〜!!名曲の域だと思います!!!隅から隅まで堪能できる、素晴らしい楽曲だとも思います!!官能の世界です。

9.The White Swan
この曲は、悲しみと静の部分が強く感じられます…。普通声とデス声の使い分けが、実に心地よいです!!その静の中に激情する音が存在し、顔を見せては、いつも間にか静かに消えてゆく…。じっくり聴かせてくる落ち着きと、熱く燃え上がるデス声の情熱が、冷たいピアノの音と絡みつつ、切ないギターソロへと繋がっていく…!いい感じに絡みつつ聴かせつつ、静かながらに盛り上がり、燃え尽き、最後を告げる…みたいな展開に、心が燃えます…。

10.Black River
この楽曲、非常にヤバいです!ナレーションのように囁きながら歌うヴォーカル…。サウンドトラックのように物悲しい音の世界が広がっています…。その時点で既に魅力に取り付かれ、最後の最後まで、哀愁ある悲しみが支配している…。徐々にクライマックスに向けてドラマチックに盛り上がるも、終始慟哭が取り付いていて、最後には胸が締め付けられてしまいます…。もぅ〜、マジでヤバいっす!この曲、いい♪…言葉にならない…ね。ホント、印象に残る最高な楽曲ですよ!

11.Sign
ノリノリな楽曲。前曲とは対照的な、音が沢山詰まっている、歌えるメロディとコーラス♪ベース音が、特にいい感じがしますね!デス声も聴かせつつ、癖になる音のフレーズ…。時には激情し、彼ら「らしい」メロディで聴かす味を常に響かせていて、かなり良い楽曲の1つです!!民謡調な音も聴かせていて、最後に一気に絡みだす盛り上がり方が、特に好きです!!!



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