IN FLAMES
 





2006.1.15
■IN FLAMES/CLAYMAN
素晴らしい…本当に素晴らしいメロデッィクなデス・メタルのサウンドスタイルをここまで見せ付けてしまった決定盤とまでいえるような1枚です!
心に突き刺さってくるアグレッシブさ&ブルータリティ…突き抜けていく哀愁メロディと…ヴォーカルも感情を揺さぶられてしまうほど表現が豊かで、デストーションとクリーンをここぞというポイントで非常にいい感じにうまく使い分けていて、楽曲のレベルも最高なくらいとても良く曲尽くしで、最強&強烈な出来で実にスカッとする…とても気持ちのいいアルバムとなっています!
ここまでメロディアスに、キャッチーに…ホント名盤クラスだと思います!!
Pinball Mapは僕のテーマソングに一時期なっていたくらい超お気に入りな曲!
Only for the Weakはもぅ〜名曲の意気だと思いますね…非常にカッコよく、感情が高ぶってしうくらいに凄く盛り上がれます!
Square Nothingの曲調&展開の仕方には脱帽の一言…言葉がでないです…儚く美しい…。
Clay Manも激しさとキャッチーさを兼ね備えた優れた名曲!
Swimは今までの彼ららしい伝統的な路線を継承している曲…。やっぱり僕の大事な心の部分を担っているIn Flamesの楽曲には、どんなスタイルになってもハマってしまうし…大好きなんだなぁ〜…♪





2006.5.14
■IN FLAMES/Come Clarity
かなり素晴らしい…いや、そんな簡単な言葉で表現してよいのだろうか…。
このアルバムには、前に進み続けてきた成長の完成形とも言える、今現在の彼らが、この時代にしか作ることが出来なかったであろう彼らならではの傑作なアルバムであると思いました!ここ2作で披露してきたモダン・ヘヴィネスな要素を発展しつつも、北欧的な叙情メロディを取り戻しながら、彼らならではのブルータルでアグレッシヴな姿をうまく調和&ミックスさせ、慟哭かつメランコリック、デスラッシュでありもメロディアス…そんなエネルギー溢れる様々な要素を凝縮されたかのような楽曲が詰りに詰まってます…。
言ってしまえば『集大成的』で高品質なアルバムを作ってしまったと絶賛するしかない限りだと思っています…。
8作目にして、更なる進化・成長をやめることなく、ブラックホール的に様々な要素を取り込み織り交ぜながらも、彼らにしかできない絶妙なセンスで消化し、ハイ・クオリティな作品として見事な仕上がりをみせていると感じました。全楽曲は3分・4分台とコンパクトにまとめられており、それぞれの持つ個性がぶつかりあわずに『味』をもって聴かせてきているのが、とても良い感じです。
しかも、今作は充分にデス・メタリックな音楽性を充分に繁栄させながら北欧独特の哀愁叙情的メロディと共に前に前に突き進んでくるブルータルな姿は、メロデス好きには堪らない出来になっているとも思います。
また、影響を与えて多大なフォロワーを生むこととなったメタルコア勢には到達しえない、オリジナルの持つ強さは相当大きく、これほどの楽曲センスをもって激情&叙情を含んだリフと、スピーディかつブルータルでアグレッシヴ&普遍的な魅力を吐き出してるメロディアスな楽曲を聴いてると「さすが!」としか、もぅ言えません…。ギターソロも復活!!マジでオススメ♪
アンダースのヴォーカルも吐き捨て系と歌い上げる箇所の緩急も楽曲にマッチしていて、感情の高まりからくる怒りによる哀しみというか…クリーンに歌う部分さえも儚さを感じてしまうほどに熱く訴えかけてきてるとも思います。彼はアルバムを出すたびに表現力が増していきますね…。
楽曲も、シンセを導入してモダンに、メロディよりもヘヴィネスになったここ2作の流れに沿いながらも、彼らのもつセンスあるメロディアスなギターサウンドが存分に響かせてきている姿はホント嬉しい限りですし、素晴らしいバランスだとも思っています。楽曲の特徴としては、COLONYやWHORACLEアルバムの頃のようなギターアプローチに、ここ2作であったソフトなコーラスを乗せたような楽曲や、ひたすらスピーディに激烈疾走、叙情的なデスラッシュ、慟哭バラード、メランコリックな曲調で聴かせてきてたり、ヘヴィでありメタリックに…、暴力的攻撃性な楽曲…などなど…。アルバム前半は、ここ2作のアメリカナイズされたような楽曲を推し進め&彼らの持つメロディを部分的に加えたようなタ
イプで、後半はブルータルにメロディアスに聴かせていながらもここ2作でみせていた路線を取り入れたようなブレンドの仕方をしているタイプの曲群だと思いました。
1曲目の「Take This Life」は激しく突っ走っていく曲。スピーディでアグレッシヴに展開されてくリフとサビの哀愁漂うメロディアスな部分の対比が実に素晴らしい…。
コーラスはここ数作にあった使い方。好印象で気合充分な楽曲であり、怒涛の疾走で魅了されます。

2曲目の「Leeches」はグルーヴィでキャッチーな曲調を聴かせてきてます。クリーンに歌い上げる部分が心地よく響かせながらも路線としては、ここ数作を推し進めたような印象…。ソロの部分もなかなか好印象で、とても聴きやすい楽曲となっています。

3曲目の「Reflect The Storm」は、哀愁による儚さと絶望的でメランコリックな楽曲で彩られた秀作。アンダースのヴォーカルは上手く歌い上げていて、彼の表現力が楽曲のもつ色を更に深く伝え、悲しげでドラマチックな楽曲に非常に合っていると思います。

4曲目の「Dead End」は、ゲストとして女性ヴォーカルを起用していますが、違和感無く雰囲気に合ってるようで僕は賛成派。というよりも、この楽曲、かなりヤバいです!IN FLAMES節全開な、メタリックでブルータルなリフやリズムで畳み掛ける展開に、あの押し寄せてくるメロディ…最高です!彼らの持ち味を活かしながらも、新たな味わいを、どこか感じてしまいます…。

5曲目の「Scream」は、メタル然としているイントロから一転して、ヘヴィでアグレッシヴ&重々しくもスピーディな疾走具合を聴かせている強烈な曲で、フックのあるサビ&コーラス部が印象深くも魅力的な楽曲となっています。まさにブルータルに劇的に疾走しているデス・メタルをしてます。
6曲目の「Come Clarity」は…物悲しくも美しすぎて、聴いていると泣けてきます…。特にサビの部分とソロの部分…。悲愴感を漂よわせながらもメランコリックに壮大なスケール感で聴く者を魅了し、ジワジワと聴かせてくる楽曲には涙を流してしまいそうなほど…。アコギを使いながらも叙情的でスローなバラードであります…。ここでのギターソロはかなり強力で、絶品な仕上がりをみせています。ホント、感動的な曲であります。

7曲目である「Vacuum」は、メランコリックな音の響きとともにスピーディにメロディックに展開されていくようなデスラッシュナンバー。攻撃的リフと叙情的なメロディセンスで次々と怒涛の攻めをしてくるバランスの取れた疾走曲で、非常にカッコいいです!僕、大好きです!サビでのクリーンヴォイスの使い方は、ここ2作の路線。楽曲はブルータルでアヴレッシヴでありながらもキャッチーという、メロデスらしい暴力的かつ聴かせてくるメロディ展開による叙情味溢れる曲調もしています!

8曲目の「Pacing Death's
Trail」は、煌びやかな曲調とメロディックに流れるように突き進んでいく曲調が心地よく、初期IN FLAMESの味が詰まっているような楽曲でもあります。ドラマチックに激しく聴かせてくる様は、気持ちが高揚してしまうほど…。攻撃的&暴力的でありながらも、キャッチーでメロディアス…その共存が見事な楽曲です!

9曲目の「Crawl Through Knives」は、イントロのリフからしてインパクトが大きく、なかなか素晴らしい曲…。終始流れるような慟哭的なメロディアスさを聴かせていて、初期のような叙情身溢れるリフで展開されていきます。中間部のソロとなると特にまた素晴らしい音をもって攻めてきます…。サビ&コーラスはここ2作の使い方をしていますね…。この即効性のある殺傷能力は、僕の心を捕らえて放さず…僕は一発で惚れました!ミディアムテンポなナンバーで、メロディに満ち満ちている&気合充分なアンダースの怒りにも満ちてるヴォーカル&ソフトに歌うパートも実にカッコイイ曲です!

10曲目の「End Of Things」は、最強な曲ですね!ちょっと正統的なメタリックな音の使い方と、この激烈かつ美しくもどこか心が痛むような哀しいメロディに惹かれてしまいます。非常にカッコよくて昇天しそうで堪りません!サビもリフもメロディも彼ららしい逸品で上質なメロデスを展開しています!印象的な厚いコーラスもまた素晴らしくて…堪りませんのです!感情が揺さぶられて、感動に似た激しさを携えて激的に流れるように最後まで疾走していきます。

11曲目の「Our Infinite
Struggle」は、勢いのある美的なイントロで始まり、沈むような物悲しさに似た感情による美しいパートが最後まで共存している曲で、暗く沈んでいてもイントロでの勢いは殺さないままに流れるように儚く暗くもメロディアスに引っ張っていくような楽曲の趣があります。

12曲目の「Vanishing
Light」はイントロからしてビックリ印象なのですが、メロスピのようなギターのツインリードでの疾走をもみせています。明る目なメロディによって楽曲をグイグイとリードしていくかのような、切り刻むようなザクザクした疾走感も持っていて、ヴォーカルは常にアグレッシヴと、なかなか即効性のある優れた楽曲であるとも思います…。

最後の「Your Bedtime Story Is Scaring Everyone」は、アルバムのアウトロ的な曲で、混沌としていながらも、その混沌としている部分が今まで突っ走ってきたアルバムの余韻に浸れるというか…考えてしまうような曲でもあるなと僕は思ってしまいました。



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