大鴉(たいあ)
 





2006.5.3
■大鴉(tai-a)/asymmetry
大鴉、最高です♪初めてこのアルバムを聴いた時は衝撃を受けました!そしてしばらくは魅了されっぱなしで何度も何度も聴いていましたね…。
今だに気付いたら聴いているという…僕にとっては重要な存在であるという状況にいます!それに、この音楽性…めっちゃ好きです!この魅了されてしまう要因は何なんだろうか…と、理解できるまで数カ月かかりましたです…。
音使いがどのパートも繊細でありながら心情に訴えかけてくる迫力にも似た力強さを併せ持ち、惹きこまれてしまうようなグルーヴ感が気持ちよく、叙情的でドラマチック…メランコリックでメロディックなフレーズののバランスがとても良いんだと僕は思ってます。
いつまでも聴いていたくなる心地よい音世界が確実にあるんですよ〜。
それに、各パートの存在感のある音&細かく主張していながらも調和を保ちつつ、まとまりある素晴らしい楽曲となって押し寄せてきています!それほど聴かせてくれるこのバンドは簡単な言葉では表現できないような…彼らにしか持っていない光輝く個性の魅力がいっぱい詰まっています。
星花さん(Vo・女性)の心を捉えて離さない引き付けられる力強い歌唱と、訴えかけてくるような切なくも熱く優しい歌唱力の広さ・表現力の巧さが、色んな楽曲の音を更に深い世界に引き込ませていると思います。
1曲目の「Prayer」は、鈴の音から始まり、各パートが徐々に加わっていく静かめなイントロから、一変して一気に押し寄せてくる感じで始まります。静と動が入り混じっていて、とても叙情的で哀愁をも感じます!迫りだしてくるような深さのある楽曲でもあり、ギターソロがまた、いい味をだしてます!

2曲目の「さくら」は勢いある楽曲で叙情風味のあるパワフル疾走系。
キーボードが醸しだす緊迫感や楽曲に幅を持たせるべく細かく演出している見事なドラミング、ここでのグルーヴ感は、ホント最高ですね…。
激しめでありながらドラマチックに聴かせてくる構成もよく、繰り返し聴いてても新鮮で安心できる普遍的な魅力があります。
中間部でのギターソロはかなり絶品な音を響かせています!悶絶必至です!!!この曲の完成度は高いと思っています。

3曲目の「さいはて」は、鐘の音から始まる暗く重い感じから徐々に音が流れていき、細かいギターのフレーズからキ−ボードが加わり…ドラムも勢いづけて、雰囲気を保ちながら入り込んでくる歌いだしのヴォーカル…とっても印象深いです。
ヘヴィでありながらも叙情性を併せ持ち、疾走もあれば緩急つけて聴かせどころをしっかり持たせている部分は見事だと思います。彼らの個性、音楽性が色濃く現れている曲だとも思っています。
最後はストレートに心地よく展開していて、気持ちを高揚させてくれます。

4曲目の「夜が明けるとき」は、優しく包み込んでくるような歌唱と、美しいキーボードの音色で構成されている楽曲。3曲目からの流れがまた、この曲をうまく引き立たせていると思います。

5曲目は「Gray Ocean」。ただならぬ楽曲だと思っています。メランコリックな始まりから秘めたる静かな部分でありながら、ギターによる…どこか油断できないドキドキ感を感じさせる前半と、一変して動のパートに突入する後半は、力強くパワフルに、熱くも爽やかに展開していきます。魅了されてしまう心地よくもドラマチックさで、切なくもあり情熱的でもある…様々な深みを携えている楽曲であります。大きく分けると、それぞれの印象的な静と動のフレーズを巧く繋げて1曲として構成しています。ある意味初期のIRON
MAIDEN風でもあるかなと…。心を締め付けられる歌唱&細かく演出している音といい、最後の最後には突き抜けていくような爽快感をさえも感じさせているグルーヴ感がまた、非常に素晴らしいです。
これは、色んな感情が渦巻いていて…正直、泣けてくる楽曲であると個人的には思っています!

6曲目は「影のない場所」。凄く雰囲気を持たせてきている楽曲です。叙情的というよりは…北欧的ゴシックメタルに近いメランコリックさがあり、流れゆくような展開がまた安らぎを与えてくれます。

7曲目は「あかつき」。イントロの繊細なギターのフレーズ…から火が点いたかのような重くどっしりとした雰囲気に流れて惹きこまれてしまいます。キャッチーかつ、心地よい疾走を披露している楽曲です。
ドラムの音も全体的に欠かすことのできないインパクトを持っていて、キーボードの切り込んで切る印象的でありながら味のある光るプレイもまた、この楽曲には欠かすことができません。ヴォーカルは強く激しく脳裏に刻んでくるかのようで…カッコよいです。

8曲目…「Bewhere」。何といってもこの曲に尽きます!1曲目から今まで披露してきた彼らの魅力の何もかもが、アルバムの最後であるこの楽曲に詰まっているとも思います。どのパートも必要不可欠であり、訴えかけてくるような音世界…深みのある強くも癒されてしまうような感覚&各パートの計算されたかのような意味のある音使いによる見事な構成…胸に惹きつけてくる情感…物凄く魅了されてしまいます…。ギターもキーボードもドラムもベースもヴォーカルも…1音も1声も無駄がなく、聴き手の心にずっしりと響かせてきます!雰囲気も盛り上がりも上質で、適度な重さもあり、心地よいメロディ共に、考えさせてくれるような趣もあります。素晴らしい楽曲であると思います。



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